
8月も終わりに差し掛かったころ、ニコンが急騰しておりました。欧州大手眼鏡メーカーのエシロール・ルックスオティカ(レイバンで有名)がニコンへの出資率引き上げを提案しているんですと。おろ、ニコンがハッセルブラッドのように(ハッセルはもともと外資だけど)外国資本になっちゃうのかい!? それはいけない、ニコンを買って応援しなくては。
中古買ってどうするんだい! Ai Nikkor 35mm F1.4S買いました
人生初の株式購入は愛してやまないニコンで、カメラも(一眼レフは)ニコン一択。ニコ爺の道を順調に歩んでおります。
ニコン応援でレンズを買いました

という訳で、ニコンを応援するため手を出したのが「Ai Nikkor 35mm F1.4S」であります。購入したのは今年(2025年)の春先、3月くらい。
エシロールが出資率引き上げを提案する半年近く前じゃないか。それなのに応援ってどういうこと!? しかも中古レンズで、ニコンには一銭も入りません。それならいっそのことマップカメラの株買えば良かったのに・・・(※運営会社シュッピンの株を買うことでマップカメラの事業を応援できます)。
Ai Nikkor 35mm F1.4S、とてもオールドでクラシック
半年前に買って、何本かフィルムは通していたのですが現像を怠っておりました。この度、ようやく現像に出したのでスキャンして写り具合を確認してみたところ・・・
クラシックな写りだ


恒例・桜丘の桜がファーストショット。発売は1971年(NIKKOR-N Auto 35mm F1.4)。76年にNew Nikkor 35mm F1.4となり、翌77年にAi Nikkor 35mm F1.4へ。Ai Nikkor 35mm F1.4Sの形になったのは1982年のことだそうな(⇒出典)
「ニッコール千夜一夜物語」によると、発売以来、レンズの基本構成は変わらず、ガラス材料やレンズの曲率の変更により開放時の性能を向上させているのだそう。販売終了時期は明確には不明ですが、価格コムの掲示板によると2019年の1月頃に販売終了になったようです(⇒出典)
絞ればシャッキリ、開放付近は


肝心の写りですが、これはとても・・・クラシックな写りだ。絞ればスッキリシャッキリ、開放に近づくにつれてホワホワフワフワになっていきます。コマ収差もなかなか凄い。
何となくズミルックス3514(第2世代)やズミクロン35(8枚玉)に近しい描写に見えて、気持ちホッとするのは何故でしょう。
魅力は何と言っても寄れること


絞りによる描写変化が魅力なAi Nikkor 35mm F1.4Sですが、さらにもう1つ楽しくも嬉しいことがありまして、それが最短30cmまで寄れること。これがまぁ、ほんと寄れるのです。しかも、開放ならではのフワフワホワホワで背景ボケボケ。
ボケ味はまったくうるさくなく、自然で素直。ボケは50mm F1.2のほうがノイジーかもしれません。
ということはですよ、Ai Nikkor 35mm F1.4S、人物はもちろん、黒猫氏の撮影会にも大活躍してくれるのでは!? F1.4の明るさは室内撮影では大きな強み。しかも、非常にやさしく自然なボケ味ですから、黒猫氏の可愛らしさがさらに引き立ってしまうことでしょう。
うしし、これは良い買い物をしてしまいました。ありがとうニコン(買ったのはマップカメラ)。今は出資率引き上げで株価が高騰しちゃっているので、ひと段落したら株を買い増ししようそうしよう(^ω^)

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